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近藤 育朗
NUREG/CP-0004, p.653 - 666, 1977/10
JMTRCを使って、炉内中性子スペクトルの実験的評価を行なった。組合せフォイル法による測定のデータ処理はSANDIIをベースにした方法をとり、対象エネルギ範囲は熱~高速領域とした。共鳴検出器に関する自己遮蔽補正は、すべてオリジナルの断面積データに対して行なった。その際主共鳴の巾により散乱効果を含めるか否かを決定した。ANISNによるスペクトル計算と実測との間には、沢定的な相違はないが、比較の鍵となるべき数100keV附近のスペクトル形状は、しきい検出器の組合わせ方に大きく依存する。このことは、しきい検出器の利用に関しては、断面積の外、崩壊データを含め、最終的に得られる放射能値として、更に高い精度が要求されることを示している。